日本人としてのアイデンティティー

 グローバル研究所のテムジンです。


まだ日本にいるとき、

英語早期教育のために海外に行きます、

と言うと必ず批判的なご意見をいただきました。


その1つが日本人としてアイデンティティーが身につかない、

というものでした。


他の批判は論理的思考ができなくなるです。

これについては先日分析しています。

➡️ 英語早期教育反対の人に申したい。あなたが子供に英語を早期教育できないから反対してるだけでは?



さて、日本人のアイデンティティーって何でしょうか?


昔、友人に言われたことが印象に残っています。

英語ペラペラになって日本に帰ってきたら、絶対いじめられるよ。


そうなんです、日本の田舎は村社会なんです。

みんなと一緒じゃないと村八分にされちゃうんです。

現代風にいうと『同調圧力』です。


テムジンもマイペースですから、よく除け者にされました。

子供時代は鈍感だったので、いじめられていることに気づいていませんでした。

気づき始めたのは高校生ぐらいからです。


テムジンは仕事が終わっていたら定時で帰ります。

無駄な残業はしないし、残業したら残業代を請求します。

上司によく怒られました。

『上司の残業が終わってから、部下は帰るもんだぞ!残業代を請求するなんてけしからん!』


経済合理性、生産性の向上を追求しているテムジンには、

全く意味不明でした。

同調圧力が日本人のアイデンティティーなら、グローバル化する時代、他人との違いを尊重していくこれからの時代には必要ないと思います。



では、日本の歴史でしょうか?


テムジンは歴史が大好きです。もちろん日本の歴史もです。

聖徳太子、本能寺の変の謎とかについて語り合いたいです。

ところがほとんどの人は、日本の歴史興味ないです。

全然話盛り上がらないし、学校で習ったことは完全に忘れてます。

どうやら日本人のアイデンティティーとして必須ではないようです。

歴史は趣味ですね。



日本食は?

テムジン一家は、バンコクでも毎日、日本食を食べてます。

駐在員家族のみなさまも日本食を食べているそうです。

日本食が日本人のアイデンティティーなら問題ないです。



では海外に来て失われる日本人のアイデンティティーないのでしょうか?

テムジンはあると思っています。それは、


① あいさつ

②     返事

③     あと片づけ

④     時間厳守・予定厳守

⑤     神道行事


です。順番に説明しますね。


①あいさつ

あいさつといっても、それだけじゃなくその後の会話のことです。


欧米人とあいさつするとその後、

お元気ですか?(How are you?)と聞かれます。


タイ人とあいさつするとその後、

ご飯もう食べた?(ギンカーオレオルーヤン?)と聞かれます。


日本人とあいさつするとその後、

お天気の話が始まります。

『今日も暑いですね。』

バンコクの天気毎日同じです、暑いです。みんな知っています。それでも天気の話をまずします。

でもこれが意外と落ち着くんですね。居心地がいいんです。

なんかよくわからないんですが、天気の話をしてから最近の出来事を話し始めると安心するんです。


タイで天候のことはほとんどニュースにならないです。ちょっとした冠水ぐらいです。

ところが日本は、台風、大雨、大雪、地震などなど天候、自然災害のニュースがしょっちゅうです。

だからあいさつの後、天気の話をするのでしょう。天気の話をして安心してから話をするんです。

最近、これは立派な日本人のアイデンティティーだと思いました。



② 返事

タイ人や外国人はほとんど返事をしません。

返事が返ってこないので不安になります。

でも一応聞いてくれてるみたいです。


日本人と話すと、

ハイ! OK! なるほど! とか返事が返ってきます。

安心します。日本人同士だと会話のキャッチボールが上手くいってる気がします。


外国人と話をすると、会話が一方通行な気がしてしまいます。

テムジンなんかは英語もタイ語も聞き取れないので全く相手の話についていけてないです。

にも関わらず、相手は上機嫌で話し続けます。

たまにコメントなどしようものなら大喜びでさらに話が盛り上がります。

とにかく自分が話をしたいのです。


日本人はきっちり返事をする。そして相手の話を聞く。

これも日本人のアイデンティティーだと思います。



③あと片づけ

裕福なタイ人や欧米人にはお手伝いさんがいます。

このお手伝いさんが何でもやってくれます。子供が散らかしたおもちゃのお片付けも。


インターナショナルスクールでも掃除の時間はありません。

日本の学校みたいにみんなで掃除なんてしないのです。

テムジンは中学生の頃、先生に

『床を磨けば心が光る』

と言われ真面目に掃除する大切さを教わりました。


ホテルとかマンションとかに日本人が住むと、

綺麗に使ってもらえるからいい、

という話をよく聞きます。


後片付けして、きれいにするというのも日本人のアイデンティティーなんでしょう。



④時間厳守・予定厳守

外国で何か予約をするとリコンファーム(再確認)されます。


例えば歯医者を予約すると、前日に絶対予約確認の電話がかかってきます。

最初は何でこんな無駄なことをするんだろうと思っていました。


バンコクに3年間住んで、その必要性がよくわかります。

タイ人や外国人と1ヶ月前に予定を入れると彼らは忘れてしまいます。

もし仮に覚えていたとしても、他に自分の興味あるイベントがあればあっさり予定はキャンセルされます。

そこに申し訳ないという気持ちはないです。自分の気持ちや都合が最優先です。

だからリコンファームが必要です。


あえていうなら、1週間以上前に何か予定を入れてはいけません。

予定を入れるなら、前日もしくは早くても2日前ぐらいがいいです。


逆に日本人は最初に入れた予定優先です。

先日、日本人の友達をとあるイベントに行こうと誘いました。

彼がそのイベントにめっちゃ興味があるのはわかっていました。

しかし、その前にあんまり乗り気じゃないけど、ちょっとした予定が入ってしまってたのです。

『テムジンさん、そのイベント参加したいです。けど先に予定入ってるんで、今回はいけないです。残念です。』


日本人は他に興味あることがあっても、先に入れた予定が優先なんです。

予定を変更するのは、身内に不幸が会った時ぐらいです。


時間を守る、約束を守るというのは、日本人にとって大事だと思います。




⑤神道行事

日本人は、キリスト教の人もいれば仏教の人もいます。

他の宗教を信じている人もいます。


しかしながら大抵の人は神道行事を無意識にしています。

初詣に行ったり、おみくじ引いたり、お守りを買ったりします。

他にも、

お宮参りや七五三のお参り・写真撮影、節分、ひな祭り、端午の節句などなど。


神道行事とは関係ないですが、

紅白歌合戦とか箱根駅伝、高校野球とかも日本人のアイデンティティーになっていると思います。

これらの話をすると、あぁ日本人だなぁと感じます。







海外に移住しても、日本人のアイデンティティを身につけるために、

上記の5つのことは教えてあげたいです。


他にもこれも日本人のアイデンティティーだよ、

というようなことがあればコメントで教えてもらえたら嬉しいです。








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